香りの効果について
#「五感で最も記憶に残るのは…」
いきなりですが、クイズを出題します。人間の五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の中で最も記憶に結びやすいのはどの感覚だと思いますか?正解は、嗅覚です。
実は五感の中で嗅覚だけが記憶をつかさどる海馬という脳の部位にほぼ直接的に信号を送ることができます。2つ目のクイズです。初対面の方との第一印象は五感の中のどこで判断されることが最も早いと思いますか?視覚だと答える方が多いと思いますが、正解は嗅覚です。視覚情報は約6秒に対して、嗅覚情報は約0.2秒なので、嗅覚情報の伝達の速さが圧倒的でした。
#「プルースト効果」
心理学の世界で有名なのはプルースト効果です。プルースト効果というのは具体的に特定の匂いが、それに結びつく記憶や感情が無意識的に呼び起こされる現象のことです。
例として、実際に私が経験したプルースト効果を紹介します。ある香水の匂いを嗅ぐとその香水をつけていた人を思い出す、カレー屋さんの目の前を通ってカレーの匂いを嗅ぐとカレーが食べたくなる、金木犀の香りを嗅ぐと小学生の時を思い出すことがあるなどです。
逆に言うと、このプルースト効果を利用して自分を思い出してもらうことも可能ということになります。アマゾンプライム恋愛リアリティー番組バチェラー5でプルースト効果を感じたエピソードがあるのでお話しします。ここからはバチェラー5のネタバレを含みますので、見たくない方は読まないようにお気を付けください。そもそもバチェラーという番組は、才色兼備のバチェラー(独身男性)のハートを勝ち取るために、独身女性が過酷なバトルを繰り広げます。今回のバチェラー5の応募数は約1700通だったようです。
バチェラーが最終的に選んだお相手がAさんという女性でした。Aさんは初対面の時に長谷川さんへ自分の好きな香りのお香をプレゼントとして渡していました。バチェラーは旅中にもらったお香を自分の枕元に置いていたそうです。お香の香りが身近にあることで常にAさんと一緒にいるような感覚があったのではないでしょうか。
#「香水がもたらすメリットとは」
次に、香水をつけることのメリットについてお話していきます。
- 自分に自信がつく
自分から良い香りがすることで自信につながります。他人から見ると、香水をつけている人はおしゃれに関心があると思われるため洗練して見えます。
- 集中力を高める効果
- リラックス・リフレッシュ効果
香りによっては集中力を高めることができたり、リフレッシュ効果を得られるものもあります。
※②③については後程詳しく説明いたします。
- 体臭を抑える効果
- 営業成績アップ、交渉術成功の可能性があがる。
アメリカのレンスラー・ポリティック研究所のロバート・バロン博士の実験によると、
コーヒーのとてもいい香りのする「喫茶店前」と、無臭の「洋服店前」の両方で、道行く人たちにアンケートを頼むという実験をしたそうです。結果、良い香りのするコーヒー店の方が成功率2倍以上あがったそうです。また、別の実験では、女性の実験者が香水をつけた場合と、何もつけてない場合とを試したそうです。この実験でも、やはりいい香りを漂わせている女性の方が、説得効果は高くなったという報告がなされています。相手にとって心地よい香りであれば受け入れやすくなるのでうまく使いこなせばますます営業成績がアップする可能性もありますね。
#香水のネット新サービス
今や、香水はネットで買う時代であり、サイトによっては香水を「試す」「相談する」「買う」の3つが叶います。私がお気に入りのサイトはセレス。
1000種類以上の香りの現品サイズはもちろん、気楽に試せるムエット(無料)、ワンタップ(お試し1回分)、0.75mL(15プッシュ分)、2.5mL(50プッシュ分)、5mL(100プッシュ分)を販売するほか、日本フレグランス協会の資格を持ったスタイリストにイメージに合わせた香水を提案してもらえる「セレクト」や推しをイメージした香水のセレクトとして「推し香水」などさまざまなサービスをそろえています。
そもそも香水はフルボトルで購入すると、高いです。ブランドによりますが、高価なものですと100mlで4万円以上するものがあります。また、香水を開封した場合は1年の期限、未開封の場合は3年の期限といわれています。せっかくフルボトルで購入しても、使いきることができなかったり、香りの好みが変わってくる可能性もあります。そこで、香水の量り売りを利用すれば、お好きな量を選ぶことができたり、高価なブランドの香水も購入しやすくなったり、色々な香りを試すことで自分の好きな香りを見つけられたり、持ち歩きにも便利になったり、使用期限内に使いきれたりとさまざまなメリットがあります。今やメルカリなどでも香水の量り売りがされているのですが、被害の声を多々聞きます。実際に友人の旦那様もメルカリで購入したところ、明らかに香りが異なっていたそうです。香水自体を薄められていたり、使用期限を過ぎた香水や偽物の香水を使っているかもしれないリスクもあります。そもそも香水を量り売りする際には会社で「化粧品製造販売業許可」と「化粧品製造業許可」のふたつの許可が必要となります。こちらを取得せず販売している人も多いようですので香水の量り売りを購入される場合は販売元にお気を付けください。